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乗り鉄のバイブル [旅行]

時刻表2万キロ、宮脇俊三著。
もう30年以上前の話だが当時この本に感化された若者が大勢旅に出た。丁度国鉄赤字線廃止の嵐が吹き荒れた頃と重なる。廃止間近ともなると大瀬のマニアが押しかけて都会の通勤ラッシュ並みの混雑ぶりだった。

当時、乗り潰しをしている人が何人かいて、目出度く全線完乗した人はまだ数人だった。これはTVの好餌となった。鉄オタという言葉はまだなかったし、乗り鉄、撮り鉄などと唱える分類学者もいなかったから今より行動しやすかった。

まだ新幹線網も今ほど充実しておらず在来線の旅が存分に楽しめる時代で時間は掛かるけれどもその分長く楽しめた。時刻表を駆使して時にはまるでアクロバットのような旅程を組み実践してみるのが面白かった。

観光地には一切目もくれずにただひたすらローカル線を辿る。実際に現地に立つと誌面からは分からない地方の実情なども垣間見え社会科の勉強の様だったし興味深い発見も多々あった。そこには本物の旅があったように思う。
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